キャリアのほとんどをセールスとして過ごしてきましたが、入社後1年間だけは配送業務を担当していました。実はその時期、仕事を辞めようかと悩んだことがあります。きっかけは配送中に起こした追突事故でした。短期間に連続して起こしてしまった上に、そもそも社会人生活事態に不慣れだったこともあり、どん底のような状態でした。そんなとき助けてくれたのが、当時所属していた営業所の先輩たち。自分を責めるどころか、「しょうがないよ」と皆さんが親身になって励ましてくれました。あの先輩たちがいなかったら、今ごろ違う仕事をしていたかもしれません。 セールス担当となった2年目以降、その先輩方からは仕事のやり方をたくさん学ばせていただきました。今でこそセールスとしてそれなりのトークができるようになりましたが、元来人見知りな性格もあり、はじめのうちはお客様と何を話したらいいのか全くわかりませんでした。そこで、先輩セールスに同行するときは、話題の振り方でも質問の受け応えでも、一言一句聞き逃さないように必死に耳を傾けていました。先輩の会話の技術を自分の性格や特徴と組み合わせてお客様訪問時に実践する、その繰り返しで少しずつコミュニケーションスキルを磨くことができました。
いくつか営業所を渡り歩いてきましたが、今振り返ってみるとどの営業所もメンバーに恵まれていたなと、つくづく感じます。最も強く印象に残っているのは、ただでさえ通常業務で忙しい11月に、2週連続でお客様の店舗での大規模な販促イベントをさせていただいたときですね。たまたま自分の誕生日と重なっていたのにそれを忘れるくらいにハードな案件でしたが、営業所のメンバー全員が自分の担当でもないのに快く協力してくれたおかげで無事成功させることができました。また、一連の業務が終わった後、お客様がサプライズで自分の誕生日を祝ってくれたことも忘れられません。この経験で学んだチームワークの大切さ、そして仕事のやりがいは今の自分の仕事の基盤になっています。
今、所長になって一番大切にしていることは、いかに楽しく仕事をしてもらうかということ。雰囲気がよく、メンバー間のコミュニケーションが活発な営業所では、自然といいチームワークが生まれます。上が厳しくすることでも一時的に営業目標は達成できるかもしれませんが、きっと長くは続かないと思います。各自が仕事を楽しめることで仕事へのモチベーションが上がり、積極的な職場内のコミュニケーションが生まれ、チ-ムワークへとつながり、最終的に大きな成果につながる、というのが私の信条です。 そんな営業所を目指して、ミーティングは内務職から営業職までメンバー全員で行うようにしていますし、部下とも「先輩と後輩」に近い関係で接することで、上下左右が話しやすい雰囲気作りを心がけています。 所長になってからは部下の育成に関して責任を感じるようになりました。これはかつての上司から学んだことなのですが、1対1で面談を行う際に相手の家族のことまで考えてアドバイスなどを行うようにしています。もちろん善し悪しはありますが、仕事外のことも含めて本人のことを考えてあげることが、長く良い仕事をしてもらうことにつながると思っています。まだまだ私は所長としては新米ですし、身につけなければいけない知識やスキルは山積みですが、メンバー全員が仕事もオフも楽しめるような営業所を目指していくことは、今後も忘れず続けていきたいと思います。